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【書評】サイトの拡張性を飛躍的に高める WordPressプラグイン開発のバイブル

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こんにちは! ぼうしです。
ショートホープ氏が5ヶ月ぶり、私が3ヶ月ぶりというなんだか随分ロングスパンになってしまいましたが、この共同執筆ブログも前回をもって85回目となりました。
100記事までもう少し、86回目はぼうしがおとどけです。これからもよろしくお願い致します。

WordCamp Tokyo 2014 が 10月11日

WordCamp Tokyo 2014
WordPressのイベントとしては日本で最大規模のWordCamp Tokyo 2014が、今年は10月11日に、開催されます。
WP-Eのメンバーも全力でスタッフ参加していますので、会場でお会いできるのを楽しみにしています。入場費は無料で、入退場は自由です。なんですが、参加される方は参加登録をしてご来場いただけると、スタッフ一同気合が入りますので、よろしくお願い致します。

今回は書評です。

しかもその対象は、あのサイトの拡張性を飛躍的に高める WordPressプラグイン開発のバイブルです。

垂涎の的

400ページを超えるかなり分厚い本でした。読み進めていくと分かりやすく丁寧な記述に、「ああ、よく考えられて構成されている」と感嘆の声を上げてしまいました。まさにプラグイン開発を目指すものには「垂涎の的」な本でした。オススメします。
私も数ヶ月前に公式ディレクトリにプラグインを登録したのですが、相応な苦労をしました。プラグイン開発で設定画面でパラメータを変更できるようにすることと、データベースであるMySQLにデータをWordPressの決まりの中から定義する方法を見つけたり理解するとか。
より複雑で高機能なパラメータ設定画面をもったプラグイン開発が本書を活用して行うことが出来そうです。待ってましたこの書籍。去年のクリスマス前の自分にサンタさんしたいです。

般若心経本

この本が手元に来た時から、書評ブログを書くのを目的としていましたが、これが一向に進みませんでした。と、いうかなかなか読了しないんです、この本。
一貫してプラグイン開発者を対象としていますので、ちょっと読んだらもうコードを書いて試してみたくて仕方がありません。タイトルは「サイトの拡張性を飛躍的に高める WordPressプラグイン開発のバイブル」ですが、写経 せずにはいられず,,,実際に記述されているコードは最小限なんですが、そこからどうしても発展して色々試して脱線しているうちに夜が更けるという経験を何度となく繰り返していました。ブログに書くところまで辿り着くのがとても遠かったです。しかし私にとっては至福の時間でした。
読了した今、やっとバイブル本として手元に置きたいと思います。

本書の構成

第1章 WordPressプラグインとはなにか?
第2章 オープンソース/GPLライセンス/エコシステムについて
第3章 プラグインの開発環境を作る
第4章 プラグイン開発スタートアップガイド
第5章 フィルターフックとアクションフックを理解する
第6章 WordPressのデータ構造とクエリを理解する
第7章 WordPressのセキュリティ対策
第8章 管理画面
第9章 WordPressのエラー処理について
第10章 PHPUnitでプラグインのテスト駆動開発を行う
第11章 WordPress APIリファレンス
第12章 公式ディレクトリへ登録しよう
第13章 プラグインの国際化対応
第14章 マルチサイトについて
第15章 プラグイン・クックブック

環境構築の第1章から第3章

WordPressのプラグイン開発って?というところを概念的なところからGPLライセンスの説明、開発環境の構築は最近流行りのVagrantを用いた方法、AWSを使用した開発環境の構築まで表わされています。
Vagrantって?聞いたことあるけどまだ導入していないって人でも大丈夫!この章を読めばVagrantのWordPressの仮想環境があなたのパソコンモニタにやってきます!

プラグイン開発の第4章から第11章

ここから実際のプラグインのリファレンスというか解説になります。何度となく調べたり、参考にしたプラグインのパラメータが古くて、公式ディレクトリにあげたら、非推奨な構文があるから直してくれとか、言われたりすることが、とても減るはずです(私の場合)。Unitテストの解説もありがたいです。

公式ディレクトリ登録の第12章から第13章

WordPressの公式ページでプラグインを登録・サポート提供するための方法などが紹介されています。13章の国際化対応は、自分の開発時にはすっかり諦めていてメニューは全て英語で書きました。この国際化対応は、定期的に開催されている勉強会 WordBench で教えてもらうまで知りもしなかったのですが、そのままズバリまとまっていました。

おまけ?マルチサイトと、クックブック 第14章 第15章

私はマルチサイトを使っていないので、この部分はスルーさせていもらいまして、クックブックの方は、参考なりました。中に自分で書いてるものと同様の機能をするものがあったのですが、こちらのほうが全然スマートにできてるな、というのを発見しました。早速差し替えて利用させてもらおうと思います。

大事なことなのでもう一度、垂涎の的


サイトの拡張性を飛躍的に高める WordPressプラグイン開発のバイブル

全体に内容の質にブレがなくて一貫しています。決して簡単ではない内容を手順を抜かないことでわかるように解説されている本書は私はとても素敵だと思いました。
PHP言語を使っていてWordPressをプログラマー視点から弄ってみようと考えている人には必携の一冊だと思います。

書評を書く機会と、順番を与えてくれた、WP-Eメンバーに感謝しています。なかなか書かれない本稿を待たせてイライラさせて申し訳なかったです。
この「サイトの拡張性を飛躍的に高める WordPressプラグイン開発のバイブル」はWP-Eのメンバーの多くが既に手元に持っています。そのうち別のメンバーからも本書の書評出るかもしれません。その時にはまた、別の視点を楽しんでいただけたらと思います。


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